支所は楽しい井戸端会議

令和4年10月号

先月号からの続きです。三つの課題のひとつ移転用地については先月号で紹介しましたように、3名の方より心よく提供をしていただき工事に着手しましたが、残念なことに農業委員会への許認可手続きや造成戻し工事、埋蔵文化財発掘調査など「想定外の作業と時間と経費の支出」が重み、費用の負担と大幅な工期の遅れも生じました。そのため設計、施工にあたられた方々には、工事期間も短く、また酷寒酷暑の中、設計変更や電柱等の移設があったり、様々なご苦労をおかけしました。そのような多くのアクシデント続きではありましたが、見事に完成をしていただき本当にありがとうございます。

もう一つの大きな課題は、コンビニ・スーパーの出店賛同協力が得られるかでした。これが解決されなければ支所の移転は不可能だったのです。幸いイオングループさんとは以前より九州イオン(株)、マックスバリュー九州(株)さんとお取引をさせていただいていました。そして今回のミニストップ(株)本社との仲介の労をとってくれた大山にとって大事な方が居たことも忘れてはなりません。そのような関係と仲介の労を取られた方のお蔭で、コンビニ大手のイオングループのミニストップさんとの協議が昨年の年明けと同時に始まり8月5日には最高執行責任者の藤本明裕取締役社長自らが千葉市の本社よりご来訪くださり現地調査を行いました。その時、私は初対面にもかかわらず無理を承知の上でいくつものお願いを申し上げました。ミニストップは現在、国内で2,000店舗、韓国、中国、ベトナム、フィリピン等の海外で3,500店舗、合計5,500余店の店舗展開をされています。そんな大規模なミニストップの今年の新規出店は関東圏に一店舗と九州の大山店の二店舗のみです。いかに大山店が幅広く大きな意義と価値を持つものかをご理解いただきたいと存じます。そしてもう一つお願いしたのは、既に5月12日にオープンした農協本所のスーパーAコープとミニストップの一体型の店舗「Aコープ ウィズ ミニストップ」でした。そして8月26日にオープンした鎌手支所の店舗は「ミニストップ ウィズ 木の花ガルテン」(ウィズwithは一緒にとか仲間と共にを表現)です。店舗にはミニストップのコンビニエンスストア商品約5,000点の他に鮮魚、精肉、野菜の生鮮三品と、農家の直接出荷する木の花ガルテンの野菜・果物・加工食品等の産直コーナーも設けられています。店舗面積も従来のコンビニ店の 1.6倍の260平方メートルの店舗面積となっています。世界初の新たなコンビニ店舗への挑戦が始りました。

 隣接する鎌手支所本館では金融機関業務の利便性を高め、利用者へのサービスの向上を強化しました。来店されたお客様がゆったりと寛げるように休憩談話のコーナーも設置してテーブル、イスを15席用意し喫茶店みたいに軽食と飲み物が楽しめるようにしています。昔風にいえば和やかな井戸端会議をするみたいな所となれば幸いに存じます。一般の金融機関には無い試みです。農家・組合員、利用者にやさしい金融窓口でもあり、情報交換の場となるように願ってます。そして保管倉庫には、肥料、飼料、農薬、農業生産資材や苗物や種子など従来の約、倍のアイテム数と在庫を整え、更なる営農を強化して農業生産振興を発展さしていきたいと思っています。

次号に続く

支所の休憩談話室