エルニーニョ現象って何だろう

令和8年NPC10月号組合長エッセイ

10月1日(木)付、某新聞の一面に次のような記事が掲載されました。、「〝超〟エルニーニョ九州は暖冬多雨」「不作や不漁で物価高騰懸念も」と見出し、南米ペルー沖で海面水温が高い状態が続く「エルニーニョ現象」が発生している。気象庁によると冬までに続く可能性は「100%」。記録的な強さとなる可能性もあり、世界各地で異常気象への懸念が広がるとありました。

欧州では、西側を中心に6~8月にかけて夏の平均気温が過去最高になり深刻な旱魃も招き、農業に大きな打撃を与えています。

フランスではトウモロコシの生産量が過去の平均から半分に減り、更にイタリア、英国のイングランドでも国土の70%以上が旱魃地帯に指定され、農業生産に大きな被害を与えているとあります。

日本においては、逆に記録的な長雨や線状降水帯による「雨量最多、日照最少」で多方面に影響や被害が続出しています。特に9月には東日本(関東甲信、北陸、東海)では降水量が平年比214%となり、統計史上最多となってます。日照時間も52%で最短を記録し、土砂崩れや広範囲の冠水も各地で発生してます。

更に台風25号の影響で千葉、神奈川両県では土砂崩れが発生。巻き込まれるなどして多数の死亡者が出てます。印旛沼は8月の千葉豪雨や、その後に降り続いた大雨が重なり、水位が過去最多となり、土手(堤防)が数か所も欠壊して沼の水が大きな勢いで住宅街や田畑に流れ出ている様子をテレビなどでみると、何とも遣る瀬無く心が塞がる思いです

記録的な長雨は土砂崩れや住宅地の浸水といった自然災害にとどまらず、農業生産物の栽培にも大きく被害を与えてます。長雨による生育遅れもあり、出荷量も平年も下回り、ハクサイ、レタスなどの葉茎菜類、ピーマン、トマトといった果菜類の価格が平年より高く推移してますが、出荷量が減ってますので農家にとっては収入は下がり経営は厳しくなってます。一方の西日本、九州では7月8日の梅雨明け以降の合計雨量が少ない渇水状況が続き、ダムの貯水率も回復してないところも多いようです。

冒頭に記しました「エルニーニョ」について知る範囲で述べてみます。

南アメリカのペルー沖から太平洋の中央までの広い海域で、海面の水温がいつもより高くなる現象をエルニーニョと呼んでいます。スペイン語で「男の子」と言う意味です。先程の南米ペルー沖から太平洋の中央までの海面水温がいつもより1~2度、時には5度ほど高くなり、これが半年から1年半程度続くとエルニーニョが発生したといわれています。この海水温の上昇は、海の上を吹く風や、海流の異変などが原因であろうと考えられています。

気象庁はこの冬に「スーパーエルニーニョ」が100%発生すると予報を出しています。皆で知恵を出し合って農作物の栽培管理を徹底しエルニーニョを克復しましょう。次回にもう少しエルニーニョについて綴ります。